新型コロナ流行後のユニセフの活動

ユニセフは世界中の子供の命や権利を守るために活動している協会であり、募金や支援物資、様々な問題の周知などを行っています。
特に発展途上国を中心とし、支援の重要性が高い子供たちに対する取り組みから行っていると言えるでしょう。
様々な活動を行っていることを知っている人は少なくありませんが、新型コロナが流行してからは活動が中断されていると勘違いしている人が多いです。

 

新型コロナが流行してからユニセフが行なっていること

確かに、この病気が世界中で流行してからは多くの地域で移動制限が設けられていますし、これまでのような活動を行うことは困難な状況にあります。
しかしながら、ユニセフの活動が全て中断されているわけではありません。
新型コロナが流行してからどのような活動を行っているのか知っておくと良いでしょう。

流行が始まった当初はこの病気についての調査や呼びかけ、物資が不足している国へマスクや防護服などの物資を支援していました。
それと同時に、早い段階から感染拡大の可能性が高い国で支援ができるように準備が行われていたのです。
日本でも被害が広がるようになってからは、WHOや赤十字と共同で安全な学校運営のための行動指針を発表したり、オンラインでこの病気に関連する情報を発信したりしていました。

 

虐待から子供を守るための行動指針の発表も行っている

新型コロナウイルスが流行するようになってから日本でも緊急事態宣言が発表され、それ以降には虐待から子供を守るための行動指針の発表も行っています。
学校が休みになったり、仕事がリモートワークになったりすることで家で過ごす時間が増え、これによって家族不和が起こりやすくなりました。
世界的にステイホームによる家族不和が大きな問題となっていたのですが、ユニセフでは早急に行動指針の発表が行われたというわけです。

 

140か国以上の国で安全な学習環境が確保できるように支援を行う

海外でも様々な問題が生じるようになり、ユニセフでは継続して支援を行っていました。
アジアやアフリカへ物資を輸送したり、140か国以上の国で安全な学習環境が確保できるように支援を行ったりしていたのです。
世界中の自宅にいる子供たちのために、児童文学作家によるオンライン朗読リレーを実施する、宗教に関係ない連帯のために共同声明を出すなどの活動も行っています。

 

新型コロナウイルスは各国の子供にも大きな影響を与えている

新型コロナウイルスは各国の子供にも大きな影響を与えています。
高齢者よりも重症患者が少ないとされている若者ですが、それでも様々な危険にさらされていることには変わりがないです。
病気になっていなくても家族からの暴力を受けていることがありますし、感染が拡大していない地域でもこれまでのようにサポートが行き届かなくなってしまって子供たちが危険な状況に置かれているケースもあります。

 

ユニセフによる新型コロナウイルス緊急基金

日本ユニセフでは新型コロナウイルス緊急基金も行われており、ここで集められた資金はこの病気が感染拡大する前から紛争などで医療体制が脆弱であった発展途上国に優先的に届けられている状況です。
先進国でもこれまでよりも生活の質が低下したり金銭的に苦しい状況になっていったりしますが、今までのようなサポートがなくなったことで更に困難な状況に陥っている発展途上国も非常に多いことを知っておきましょう。

 

募金額は任意となっているのでできる範囲で支援することが可能

この募金は誰でも参加することができ、10,000円の募金を行った場合は医療従事者用のマスク42枚、もしくは防護服9枚分になります。
大変なときなので10,000円を支援することは難しいと感じるかもしれませんが、募金額は任意となっているのでできる範囲で支援することが可能です。
少額であれば役に立つことができないと考えるかもしれませんが、小さな金額でも多くの人が支援を行うことで充実したサポートを行うことができるようになることを知っておくと良いでしょう。

 

感染症が流行している間も活動が行われている

知らない人は多いですが、感染症が流行している間も活動が行われています。
感染予防のために手洗い用品を支援したり、流行後に栄養不良と診断された子供たちのために緊急治療ケアを行ったりしていました。
病気が流行している最中は何も行うことができないと思われがちですが、実際にはあらゆることが行われていることを知っておきましょう。

 

継続した活動が非常に重要

収束する時期が分からない問題だからこそ、継続した活動が非常に重要だと言えます。
日本国内でも大変な思いをしている人は多いですが、現金の給付や緊急事態宣言の解除などによって余裕が出てきた家庭もあるはずです。
もしも、生活にゆとりが生まれたのであれば、こういった活動に目を向けてみることをおすすめします。
世界中の子供の命や健康が守られることで世界の将来が明るいものになっていく可能性が高まるので、問題を抱えている地域への支援は非常に重要な行為です。

 

まとめ

自分だけでは簡単に行えることではありませんが、このような協会を通すことによって誰でも活動を行いやすい環境が整えられています。
ユニセフは新型コロナウイルスの被害が拡大した後も継続して活動を行っており、協会の活動に賛同する人は募金の協力などで力になることができると知っておきましょう。
 

最終更新日 2025年7月9日