1,作新学園のルーツと実績
作新学院高等学校は、1885年に設立された下野英学校がルーツで、誕生から130年以上の歴史を誇ります。
現在は男女共学の私立学校として、地域を代表する歴史ある学校と認識されています。
特徴は一校一家や自学自習、更に誠実勤労といった教育方針と、日本で最大規模の卒業生を輩出している点にあります。
教育方針は創立者の船田兵吾の考えに基づくもので、時代を超えて今も息づいているものです。
また、小学部や中等部を併せ持つ進学校でレベルが高く、学校名が一種のブランドになっています。
偏差値は上が70以上と非常に高いですから、本気で学びたい人に最適ですし、期待に応えられる学習環境が手に入るでしょう。
勿論、それはあくまでも作新学院高等学校の一面に過ぎないので、必ずしも勉強一辺倒ではないですし、楽しく充実した学校生活を送ることができます。
勉強を重視する人はトップ英進部に力を入れますが、部活を楽しみたい人には、実績のある部があります。
運動部は硬式野球部が代表的で、全国大会の優勝経験を持つほどの実力です。
軟式野球部もありますし、自転車競技部やボクシング部など、面白い部活が充実しているのが運動部の特徴です。
定番の弓道部や柔道部、ラグビー部も強豪レベルの実力ですから、作新学院高等学校の生徒は勉強だけでなく、部活動にも本気ということが分かります。
硬式野球部は春と夏の大会を合わせて、25回以上の出場経験があります。
度々優勝を記録しているほどですし、8強や4強に残る大会も珍しくないです。
一方、軟式野球部も硬式に負けないくらいの存在感で、この学校を代表する部活の1つに数えられます。
文化部は運動部にやや押され気味ですが、演劇部は関東を代表する全国大会の常連で、吹奏楽部やチアリーディング部も有名です。
2,時代に合わせた教育を行ってきた
生徒のレベルが高く、様々な実績を積み重ねている理由には、多くの生徒を幅広く受け入れる規模の大きさが挙げられます。
在校生は約4千名に達しますし、校舎だけでも10以上、体育館やグラウンドは3つずつと、スケールからして並の学校とは違います。
それぞれ異なる希望を持つ生徒のニーズに応えてきた結果、学校の設備や教育課程の選択肢が充実しました。
ただ単に地域に根づき歴史があることに留まらず、時代の変化に合わせて教育を充実させてきたからこそ、今の作新学院高等学校が存在します。
しかし、教育方針は創立当初から大きく変わっていないので、ブレてはいけない教育の重要な部分はしっかりとしています。
誕生や変遷に目を向けてみると、船田兵吾らの尽力によって1885年に作られた下野英学校は、翌年に現在の塙田町にあたる二里山で校舎の建築に入ります。
1888年に名称を私立作新館に改め、1895年に尋常中学校の運営許可を取得、名前が私立尋常中学作新館になります。
1899年には旧制中学校の許可を得て、私立下野中学校に改称しました。
一時はルーツに通じる下野中学校に名前を変えていますが、1941年には再び作新の名前がつく、人作新館高等女学校が作られました。
戦時中は訓練などで教育の機能が失われてしまい、校舎を焼失する被害まで受けています。
ただ、騎兵第18連隊跡地に移転したり、作新館高女と下野中学校を合併することで、新たに共学の作新学院高等部が誕生しました。
3,著名人も多く輩出
現在の作新学院高等学校はこの学校が元で、戦後の1950年に学校法として改称を行い、そして再スタートを切っています。
教育課程の充実は、商業科や情報科に電気科などが独立され、新たに情報科学部が設置された1991年頃のことです。
時代の変化に合わせ、何度も名前を変えてきた歴史がありますが、2003年以降は今の名前に落ち着きました。
激動の時代を生き延びてきた学校ですから、これまでに輩出してきた著名人は数多く、政治やスポーツに芸能などの分野で活躍する人ばかりです。
野球プロの道に進んだ卒業生は少なくないですし、選手から監督になって活躍した人もいます。
案外、格闘技で存在感を放つ人も珍しくなく、世界大会やオリンピックのメダリストも存在します。
多分野に才能がある人達を輩出しているので、それだけ社会貢献している学校だといえますし、130年を越える歴史は伊達ではないです。
部活と共に学校設備の充実も評価が高く、校則のバランスや進学のしやすさにイベントの魅力なども、平均以上の評価を獲得します。
唯一の弱点は制服デザインくらいですが、これも着慣れれば魅力的で愛着が湧くと評判です。
つまり弱点らしい弱点はなく、改めて総合的にレベルの高い学校だといえるでしょう。
生徒の自主性を重んじているので、校則はそれほど厳しくはなく自由度が高いですが、その分何かあれば責任が問われるので気持ちが引き締まります。
理事長の畑恵さんも言ってますが、やりたいことには思い切り挑戦できますし、文武両道で充実した毎日を送れますから、高校時代を一生の思い出に残したい人におすすめです。
最終更新日 2025年7月9日