アフリカの子供を貧困から脱出させる方法

日本ユニセフ協会が見たアフリカ情勢

アフリカの子供を貧困から脱出させるには、稼ぐ力をつけるようにするしかありません。
日本ユニセフ協会などの募金では一時しのぎにはなりますが、これだと貧困からの脱出にはならないという事が、今までの世界の歴史から見ても明らかになっています。

元々アフリカが貧困に陥ったのは、欧州が植民地支配をしたからで、それまでのアフリカには貧困が無かったとは言いませんが、他の知識と比較して同じような状態であったという事が言えるでしょう。

欧州が植民地支配をしたことで、モノが欧州に流れるシステムを作り上げてしまったので、このシステムから除外された人たちは必然的に貧困層に落ちてしまうということになってしまった。
つまり、欧州支配を受け入れた人たちはその配下として利益を受けることが出来ましたが、そうしなかった人たちははじき出されたというわけです。

これはある意味では不思議な状態という事も言えるもので、全員が意識を統一して、今の状態を変えようとすれば変えられる状態であるにも関わらずに、それをしないという事になっているのです。

今の統治者が昔に出来た権益システムをそのまま使用している

欧州の植民地支配からは独立しているわけですから、別に昔のような流通システムを採用する必要はなく、欧州に貢物を届けるような事も無くなっているのですが、それでも貧困が無くなることはなく、昔と同様に貧困層に落ちた人はそのまま貧しい暮らしを続けることになりました。

これは、今の統治者が昔に出来た権益システムをそのまま使用しているからだという事が言えるでしょう。
組織やシステムを変えてしまうという事は自分の今の状態を変えてしまう事にもなるので、それをする人がいないという事になっています。

つまり、一度組織が出来上がってそれで統治の機構が成立すると、それによって利益を得る人たちが出てくるので、その人たちが自らその権益を手放すことはなく、それがそのまま貧困層の暮らしが変わらないという事につながっているという事になります。

統治者は自分の権益が侵されない範囲であれば、何らかの改善を図るという事もありますが、根本的に自分の身分や地位、システムが侵されそうなことに関しては頑として変えることは無いので、アフリカから貧困が無くならないということになってしまっているわけです。

独裁者は自分に都合の悪いことは全て却下できる

このことは独裁者が多いシステムだからという事も言えるでしょう。
独裁ですから、自分に都合の悪いことは全て却下することが出来ます。

民主主義がベストというわけではありませんが、少なくとも民主主義で国民の選挙による代表が統治者となる仕組みを取っているのであれば、こうしたことにはなりません。

少なくとも一番多くの人の意見を代表する人が代表者となるので正しい選挙制度で選ばれた統治者が出てくるようにしなければ、こうした状況が改善されることは難しいという事になるのかもしれない。

この正しい選挙をするという事も実はとても難しい事で、独裁政権の元ではまず正しい選挙は出来ません。
日本のように民主主義が進んでいると考えられる国でも選挙に圧力が加えられるようなところがあるのです。

日本ユニセフによる独裁国家の見解

例えば沖縄の選挙では投票所に左翼が押しかけて投票する人を監視するというような事が平気で行われている。
警察もこれを見てみぬふりをするというような状態ですから、これがいかに異常な状態なのかという事が分かるでしょう。

民主主義国家で最先端の公平な選挙が出来ているという国ですから、そのような事があるのです。
独裁国家でいかに公平な選挙が行われることが難しいのかということがこのことをもってしても分かるはず。

人は一度でもそのシステムを受け入れると、それが当たり前になることがあります。
そして、それが前例となって後に引き継がれていくという事が起きることもある。
アフリカは欧州が占領するまでは、そんなに貧富の格差が激しい国ではなく、子供たちも健やかに成長する事が出来る国であったのが、植民地時代が長く続いたことで、その時代の権益を守ることを考える人たちによって、昔のように戻る事が難しい国となってしまったわけです。

募金だけでは貧困は決してなくならない

勿論全ての国がそうというわけではなく、自立して自分たちの国を建国して貧困なども出来るだけ少なくするようにして、成長を果たした国もありますが、そうでない国も多く、これは根本的なところを改善していかない限りはなかなか難しい問題だという事が分かります。

最近は世界中からユニセフ募金などのシステムによってお金が貧しいアフリカの子供に入るような事がなされていますが、それでも一向に改善することが出来ないのは、募金という一時しのぎでは、根本的な問題解決にはならないからで、根本的な解決をするには、その国全体が変わる必要があるという事になるのでしょう。

まず、今の政権が考え方を改めるか、倒されて民主主義国家が成立するというような事でも無いと、なかなか国の考え方を変えることは出来ないのが現状で、これを変えるには大きな変化が必要になるのは間違いありません。

最終更新日 2025年7月9日