競馬の歴史とは魅力について

競馬というと一般的には賭けごとのイメージですが、実は古い歴史と文化があるれっきとしたスポーツです。
発祥の歴史は有史以前にルーツが存在しますが、現代に繋がる近代的な文化の発祥は16世紀のイングランドにあります。
この最初の競馬は競技として施設が用意され、ルールが設定されて行われました。
また、人気が高まり伝わったことで、フランスやアイルランドでも開催されることになります。
100年以上先になりますが、やがてイタリアやドイツにも伝わり、アメリカやアジアにも伝わりました。
この広がりはヨーロッパの国々の植民地を中心として、アフリカやオセアニア地域にも及んでいます。

イギリスは競馬に関しても歴史がある

イギリスといえば現代の球技のルーツとして知られますが、競馬に関しても歴史があります。
リチャード2世の時代には既に、馬を競わせるレースが行われていたといわれます。
1540年にチェスターの郊外に常設の施設が竣工したことから、専用の施設で行われるレースには少なくとも500年近い歴史があることになります。
現代では当たり前の品種改良は、17世紀から18世紀に掛けて盛んに行われるようになりました。
いわゆるサラブレッドの誕生もこの頃で、速さを競う品種改良と、血統が重視されていくことになるわけです。
初期のレースは1対1や複数回のレースが主流でしたが、現在の1回切りのレースへとシフトしていきます。
切っ掛けとなったのは賭けの要素が強まったことが大きく、産業的にレースを開催したり続ける為に収入が必要になったことが挙げられます。

日本に競馬が伝わったのは江戸時代

ヨーロッパを中心に広まったレースは着実に市民権を獲得していきましたが、日本に伝わったのは江戸時代のことです。
1860年に日本で初めてのレースが横浜で開催され、1866年には常設のレース場が開設しました。
当時は神事としての性格が強かったようですが、明治天皇から賞品が下賜されるようになり、天皇賞が作られることになります。
以降は一般の間でも浸透して、現在のように多くのファンを獲得するに至っています。
このように確かに競馬は賭けごとの側面もありますが、その目的は歴史あるスポーツ文化を守ることにあります。
つまり、スポーツとして楽しむなら必ずしも賭ける必要はないですし、楽しみ方は人それぞれ自由だといえるでしょう。
純粋にレースの結果を予想するのも良いですし、ドラマティックなレース展開に期待して行方を見守るのもありです。
いずれにしても、既に世界中に広まり定着しているスポーツですから、歴史を含めてそれをなかったことにはできないです。

倫理の面から考える競馬

人間の都合で繁殖させたり、鞭を打つことに嫌悪感を抱く人もいますが、イギリスなどでは厳しいルールによって規制されています。
日本においても、むやみに繁殖させたり鞭を打つようなことがあれば、当然ながら非難されたり処罰の対象になり得るでしょう。
生き物を利用してレースを開催する以上は、馬に対し十分な配慮をした上で、安全に開催される必要があります。
レースは過酷で実力勝負の世界ですが、競馬場で実際に見てみると圧倒されたり引き込まれます。
それは無駄のない馬の美しさだったり、走る音や歓声といった雰囲気が理由です。
騎手と息の合ったレース展開は感動的ですし、ゴールの瞬間まで手に汗握るのも魅力です。
馬にも個性がありますし、毛の色や体躯だけでなく顔つきや性格まで違います。
おとなしい馬もいれば気性が荒い馬もいて、全くレース展開が読めないこともしばしばです。
しかし、そういう不確定要素も含めて競馬には魅力が詰まっていますから、かわいそうというだけで競技そのものを否定するのは疑問です。

競馬はあくまでも文化を守る為の公営競技

例えばレースは大人と一緒に子供も観戦できるようになっていますし、馬の魅力を伝える努力も行われています。
馬券は1枚あたり100円ですし、売上は公共事業の財源に充てられます。
これはつまりギャンブル的な要素が強い賭けごとではなく、あくまでも文化を守る為の公営競技に留まることを意味します。
楽しみ方に制限はないですが、馬券を買うのが全くの初心者で知識がなくても、直感で選んだり気になる名前で決める方法があります。
勿論、買わないという選択肢もありますし、1枚だけ買って見るというのもありでしょう。
気になる1頭が見つかった場合は、親兄弟などの血統を辿ってみることをおすすめします。
そうすると、馬の1頭1頭にも歴史があることがありますし、ドラマにも気がつけるはずです。
活躍した名馬は特に、いくつものドラマを残していますから、知れば知るほど魅力が増して楽しくなっていくと思われます。
実際に間近でレースを観戦するなら、馬の美しさが分かるパドックに目を向けたいところです。

まとめ

パドックはその日の状態を見る場所ですが、知識がなくても美しい動物ということは分かります。
つぶらな瞳や完成されたシルエット、そして優雅に走る姿など魅力をいくつ挙げても尽きないです。
こういった魅力は、画面越しでは十分に伝わらないものですから、馬やレースに興味を持ったら一度足を運んでみるのがおすすめです。

 

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最終更新日 2025年7月9日